突然ですが、2017年9月23日の写真になります。
当時大学生だった私はその約半年前の3月5日に京都みやこめっせで開催された「ぱんっあ☆ふぉー!10」でPEACH CRUSADERSとして初めて同人イベントに参加しました。
初めて出した同人誌「桃地獄」は100冊刷って余剰分以外完売という華々しいスタートを飾ります。
その後5月14日に地元神戸で開催された「これが関西流戦車道です!」を経て満を持して初の東京進出を果たしたのが東京ビッグサイトで開催された「ぱんっあ☆ふぉー!12」になります。
写真はそのイベント時の設営完了ツイート(現ポスト)に使用したものです。
この時出した「FOUR-PANELS&GIRLS」は多数のゲスト様の力を借りた桃地獄とは異なり完全な個人誌だったのですが100冊刷って余剰分以外見事完売という初の東京で輝かしい結果を残す事が出来ました。
しかしその後は私自身のモチベーションの低下、実力の低下、人気の低下とPEACH CRUSADERSは下降の一途を辿り、就職後の同人活動は不可能と判断した私は引退を決断。
2019年3月10日に京都みやこめっせで開催された「ぱんっあ☆ふぉー!21」がPEACH CRUSADERSとして最後のイベント参加という事になりました。
結局最初で最後になってしまった東京でのサークル参加。
絵を描く事もどんどん少なくなって来て絵で繋がった方々との絡みも減って来て、そもそもX(旧Twitter)に浮上する頻度すら減って来ました。
そんな中辿り着いた真夏の東京ビッグサイト。
私にとって人生で初めてのコミケ。
オンリーイベントとは比べ物にならない人の数。
先の見えない長蛇の列の中で本当に中に入れるのか?と不安になっていた、そんな時に遂に目の前に現れた東京ビッグサイト。
本当に少し泣きそうになってしまいました。
オタク達の夢と希望が集まる場所。
そこに自分は今からようやく辿り着けるのだ。
そして、イベントの規模は違えど7年前の自分はこの場所で自分の作った本で勝負をしていたのだ。
それって、ちょっぴり凄かったんだな、と。
さて、中に入れたのは14時前。1時間近く並んでいました。
日々の通勤で暑さ耐性と対策は身に付いていたもののそもそも兵庫から東京までの移動分の疲労が溜まっている訳でして・・・。
とにかくまず取り置きをお願いしていたサークルさんに向かいましょう!
という所でまさかの蘇原さんと遭遇。
あれだけの人間がいる中でスペースでは無く通路で偶然遭遇するなんて凄い確率です。
最初に向かったのはみずはさんのスペース。
新刊完売していたので取り置きお願いしていたのはマジで正解でした。
同人やってた当時、ちょこちょこコスプレイヤーの方と相互フォローになっていましたがほとんどの方は垢消しなんかで繋がりが途絶えてしまいましたがみずはさんだけは何故かずっと切らずにフォローし続けてくれました。
長い間相互フォローでしたがちゃんとお話するのはこの日が初めてでした。
話してる間も扇子で風を送ってくれたり、くれたお菓子が柿ピーだったので夜にホテルでおつまみ難民になりかけていた所を救われました。
本当にありがとうございました。
あとみずはさんのスペースに来られていたデロリアンオーナーの方とお話出来るという謎イベントも発生しました。
デロリアンって洗車どうしてるんだろうかという長年の小さな疑問が解消されました。ありがとうございました。
そしてこれは余談になりますが、この汗の量は絶対汗くさいと思ってビッグサイト入ってから香水かけたんですけど、ちゃんと良い匂いしてたらしいです。
オタクは香水をかけよう。
さて、次に取り置きを頼んでいたのが我らがおんそくさんです。
というか、このお二方にしか頼んで無かった訳ですけれども。
しかし、二回ほどおんそくさんのスペースの前を通ってみるもおんそくさんの姿がありません。
少しエロい女いねえかなと近所を練り歩いて三度目の正直でおんそくさんのスペースに足を運んだところ信じられない光景が広がっていました。
おんそくさんがいるのは勿論の事、タコスさんと蘇原さんまでいるではありませんか。
するとなんと奥のスペースからリッキーさんも登場。
こんな事があるんですか?起こって良いのでしょうか?
おんそくさんと言えば、私の中では「ガルパン ギャグの力でぶん殴り系絵描き」の筆頭と言いますか、一番の出世頭と言いますか、おんそくさんが先頭に立ってくれてるという感覚を持っていたので、
そんなおんそくさんがガルパンの本を久しぶりに出すと聞いて東京ビッグサイトに向かった戦友達がおんそくさんのスペースで偶然集まるという、これは奇跡です。
タコスさんは前述の東京のイベントに参加した時に売り子をして頂いたり、地元兵庫でも会って一緒に風呂まで入った事があります。
リッキーさんも同じく一緒に風呂に入った事もありますし、私の車に一緒に乗って長い距離走った事もあります。
蘇原さんとは車乗りとしての繋がりもあるので、地元の車仲間と一緒に会ったりもしています。
しかしおんそくさんとちゃんとお話するというのは実は今回が初めてだった訳です。
いつもイベントの最後の方にちょろっと話すくらいでした。
今回ようやくお互いに伝えたかった事を言葉で伝えられたんじゃないかなという気がします。
その後もおんそくさんのスペースにお邪魔させて頂いておんそくさんの目の前で感想や思い出を語りながら本を読ませて頂いたり、5人で集合写真を撮って貰って、更に私はおんそくさんと肩を組んでツーショットまで撮って貰いました。
この写真は一生の思い出、宝物です。
まさかこんな日が来るとは想像もしていなかったです。
深夜高速のサビのフレーズが頭から離れませんでした。
そんな夢のようなコミケの後はなんと本も出していないのにへんどらさんが打ち上げに誘って下さりました。
お店の予約は勿論ビッグサイトからの移動にタクシーを手配してくれているという、なんとお礼を言えば良いのやらという感じでした。
飲み会のメンバーはへんどらさん、えにくまさん、Qたろーさん、そして私。
全員飲みに行かせて貰うのは初めてで、そもそも会うのが7年、8年振りというメンバーです。
しかしなんとまあ楽しい時間でしたか・・・。
へんどらさんは日々のポスト(旧ツイート)を見てもエピソードの一つ一つが強くて興味深いなと思っていたのでいつかお酒を飲みながらお話をしたいなと思っていたのですが、期待以上でした。
えにくまさんは髪型がカッコ良くて、私はハゲてるからそういう髪型が出来ないんですと言ったら最終的にお互いにハゲてないですよという優しい世界に落ち着きました。
Qたろーさんは私の事を「昔と変わらなくて安心しました」と言ってくれて、それがとても嬉しかったです。
「変わってしまった」とか言って離れて行く連中もいる中でそう言って頂けて本当に良かったです。
へんどらさんとQたろーさんのパチンカス解説にえにくまさんと二人で怯えたのも面白かったです。
パチンコ勢とパチンコしない勢が2対2で本当に良かったです。
中でも「ホテルに入ったら普段見もしないテレビをとりあえずつける」等のビジネスホテルあるあるで盛り上がった時間は最高でした。
こういう価値観が共有出来る瞬間というのはかなり貴重です。
たった6時間くらいの出来事です。
しかしその密度たるや。
私はいつ死んでも良いと思って生きています。
そこにはポジティブな意味合いもネガティブも意味合いもあります。
いつ死んでも良いくらい日々後悔無く生きようとも思っていますし、単純にもう先が見えないからどうでもいいやという事も思っています。
でもこういう日が来るならちゃんと生きておかなくちゃなと思います。
もう来ないかもしれません。
しかしそもそも来ると思っていなかった日が来たんです。
だからまた来るかもしれません。
それと、私は異性に愛されない事に対して非常に強いコンプレックスを持っていて、自分に対して否定的な感情を強く抱いて余裕を失いつつありました。
しかし、こういう言い方をしてしまうと口が悪いかもしれませんが、インターネットで知り合った素性もハッキリ分からないような人達がこんなに仲良くしてくれて、楽しませてくれて、それでも自分を否定してられるのか?と思う事が出来ました。
昔取った杵柄、では無いかもしれませんが、全て、昔絵を描いていたから得る事が出来ました。
そうか、そういやこういうのが楽しくて絵を描いてたんだな・・・。
そういう、昔の自分の姿を少し見る事が出来ました。
今は正直絵を描くのは苦痛です。
しかし、文章でもなんでも創作を続けて、絵も完全には絶やさず忘れた頃にちょこちょこ描けたら良いなと思いました。
コミケはオタク達の夢と希望が集まる場所。
その夢と希望しっかり分けて貰う事が出来ました。
そして、私の同人活動が報われたようなそんな日になりました。
本当にありがとうございました。
でももう夏コミは暑いからあんま行きたくないです(台無し)
冬は行けたら嬉しいですね。